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世界平和を
大樹
すばらしき人生79

東京オリンピックまであと一年となりました。前回の東京開催から半世紀強(はんせいききょう)の年月が経ちました。東京の風景(ふうけい)は大きく様変(さまがわ)わりをしました。地下鉄はもう掘(ほ)る場所がないぐらい網羅(もうら)されております。しかし、まだ、既存(きぞん)の地下鉄の延伸(えんしん)を含めいくつか計画があるようです。ヒト、モノ、カネといったリソース〔資源(しげん)〕は大都市に集中します。しかし、昔からあまり変化のない地方もある意味こころの安らぎを感じるところもあります。世の中の発展(はってん)と伝統(でんとう)とは相反(あいはん)することです。発展を求めて成長することも大事ですが、文化伝統を維持(いじ)することも日本人の魂(たましい)として、とても大事なことであると思います。


 今年五月に北海道では過去最高気温を記録(きろく)しました。今年の夏は、昨年以上に暑くなると思われます。どうかお身体にご留意(りゅうい)されますよう健康管理(けんこうかんり)を行なって下さい。


 教祖祭には多くの信者の皆さまにお参りを頂き有難うございました。楽しい抽選会も無事終了し、感謝しております。今月は盆施餓鬼先祖大法要会がございます。ご先祖さまに感謝する大事な日です。多くの信者の皆さまのご参詣をお待ち申し上げます。


 私がサラリーマンだった時のことです。静岡県で責任者をしていた時にHさんという優秀(ゆうしゅう)な部下がおりました。機転(きてん)がきいて想像力(そうぞうりょく)、理解力(りかいりょく)の高い人でした。そして営業センスがとても良い人でした。静岡県の公立病院を担当し、実績を大きく伸ばしました。成長ホルモンの市場が、その病院では年間約三億円使用されておりました。彼は三年で売り上げを二倍に増やし、年間一億円強の実績(じっせき)を上げました。その結果、晴(は)れて名古屋に栄転(えいてん)となりました。


 その後を引き継(つ)いだKさんという人は、最初は真面目(まじめ)で素直(すなお)な雰囲気(ふんいき)でした。特別仕事ができる訳ではなく普通(ふつう)の感じでした。人間的に問題(もんだい)がなかったので彼をHさんの後任(こうにん)に先ほどの病院を担当(たんとう)させました。


 M先生は成長ホルモンの治療も多くされているのですが、趣味(しゅみ)で禁煙活動(きんえんかつどう)もされておられました。根本的(こんぽんてき)にたばこが嫌(きら)いで絶対(ぜったい)に受け入れない、そういうかたくなな先生でした。以前M先生に面会(めんかい)した際、口ではなにも言われませんでしたが、担当者に不満があるようなそんな雰囲気を肌(はだ)で感じました。


 実はKさんは、大の愛煙家(あいえんか)でヘビースモーカーでした。Kさんは、M先生が一番嫌(きら)うたばこを吸っていたため、それを改善(かいぜん)できなければ担当を続けさせることは不可能(ふかのう)でした。


 私は彼に病院の担当を代(か)わるか、それともたばこをやめるか、彼に選択(せんたく)させました。後日、彼からどうしてもたばこをやめることはできませんという返事でした。


 その後、Kさんは、徐々(じょじょ)に私に対して反抗的(はんこうてき)になってきました。大病院の担当を外したことへの逆恨(さかうら)みを受けることになりました。たばこは趣向品(しゅこうひん)であり吸う吸わないは個人の自由ですが、仕事上これは自己責任(じこせきにん)なのです。


 ただ、私は、彼が成長していろんな問題(もんだい)を解決(かいけつ)できるようになればよいと思い二択(にたく)をさせたのです。あそこでたばこをやめますと決断できれば、彼の人生は大きく変わっていったと思われます。結局、Kさんは上司に反発するといった形で会社を去りました。


 仕事をするということは、やる気がないといけません。空元気(からげんき)でも結構(けっこう)です。とにかく前向(まえむ)きに仕事をすることが重要であります。そして、行き当たりばったりではなく、いろんなことをリサーチ〔調査(ちょうさ)〕した上で取り組むべきです。


 人間的には、知識(ちしき)、常識(じょうしき)、雑学(ざつがく)が豊富(ほうふ)でなければ、顧客(こきゃく)と会話はできません。その上で、真面目(まじめ)で優(やさ)しく「いい人」でないと信頼(しんらい)は得られません。そして、物事を客観的(きゃっかんてき)に見る力を養(やしな)うことです。客観的でないと物事の本質(ほんしつ)が見えて参りません。


 ここで、私の極意(ごくい)ですが、顧客と信頼関係(しんらいかんけい)ができかけたと確認(かくにん)できたら、今度は先生に対して、どこまで話したら先生が怒(おこ)るかという限界値(げんかいち)を知っておくことが、私にとって最大の武器(ぶき)となりました。要するに、怒る寸前(すんぜん)まで製品の使用促進(しようそくしん)や他剤(たざい)からの切(き)り替(か)えを依頼(いらい)できるのです。その限界値を知らないと、大きな成果は得られないからなのです。


 このようにして、信頼関係が構築(こうちく)できれば、向かうとこ敵(てき)なしで仕事ができるのです。人生、開(ひら)き直(なお)ってとことん向き合って本気で怒(おこ)る寸前まで攻めれば確実(かくじつ)に売り上げは増えるといっても過言(かごん)ではありません。人生の成功者になるためには、「勇気(ゆうき)と優(やさ)しさ」が必要なのです。


 さて、人は誰でも、健康になることを望(のぞ)んで生きております。自分や家族が健康であり、その中で生かさせてもらえることが幸福の第一条件(だいいちじょうけん)なのです。「健康は最高の利得(りとく)である」と、お釈迦さまも説かれております。


 食事の面から考えると、おいしいからといって食べたいだけ食べるのではなく、コレステロールやカロリーなどの摂取量も考えなくてはなりません。また、ダイエットのため極端(きょくたん)に食事の量を減らすことも良くありません。とにかく栄養のバランスを考えることが大事であります。


 適度(てきど)な運動も欠かすことはできません。健康のことが気になる人は、飲料水(いんりょうすい)についても気をつけなければなりません。なぜなら、他にどんなに恵まれていても、病気であっては不幸だと感じてしまうからです。


 色心(しきしん)ともに健康であることがとても重要なことです。病気には身体の病気とこころの病気があります。どちらが悪くても駄目(だめ)なのです。仏教は特にこころの病気を治すことができるのです。こころは、非常に弱いものです。こころで考え、こころで行動します。人のすべてを支配(しはい)するのは、こころなのです。


 最近では、「働(はたら)き方(かた)改革(かいかく)」ということですが、本当に働きやすい環境(かんきょう)に向かっているのでしょうか。雇用(こよう)の面でも失業率(しつぎょうりつ)が減ったといっても非正規社員(ひせいきしゃいん)が増えているのが現状です。プレミアムフライデーで月末の金曜日には早く仕事が終わるということでしたが、現在はどれぐらい活用(かつよう)されているのか、よく解りません。


 とにかく身体をリフレッシュすることが、明日への活力(かつりょく)へと繋(つな)がってまいります。仕事と余暇(よか)、要するにメリハリのある生活になるようにしなければいけません。余暇の使い方を間違えると病気になってしまいます。日頃より健康に対する意識(いしき)を高めることが重要であると思います。


 私たちは、仕事があるだけまだ良いのではないかと考えますが、現実問題(げんじつもんだい)として、この世の中は、収入がなければ、とてもみじめな人生になってしまいます。収入がないということは、人生にとっては大変危険な状態となります。安定した収入が得られるように智慧(ちえ)を絞(しぼ)って励(はげ)まなくてはなりません。サラリーマンであれ、経営者であれ、商売人であれ、家庭の主婦であれ、安定した収入を得るために、あらゆる方面で工夫(くふう)をしなければなりません。


 家庭の中でもいろんな問題(もんだい)が発生(はっせい)します。夫婦の信頼(しんらい)関係、親子(おやこ)関係、嫁姑(よめしゅうとめ)関係などです。ちょっとした不注意でその関係にひびが入ると、不幸な結果で人生が終わってしまう恐(おそ)れがあります。ですから、常に注意して、お互いの信頼関係が良好になるよう努力しなければなりません。


 一社会人として、社会との関係もスムーズに行かなければ、大変な不幸に陥ってしまいます。結婚式(けっこんしき)、葬式(そうしき)、入社式、卒業式、正月行事、お盆、法事(ほうじ)、新年会、忘年会といろいろな習慣(しゅうかん)があります。数(かぞ)えればきりがないほど行事はたくさんあります。それぐらい私たちは、社会と関係を持っているのです。このようないかなる関係であろうとも、ちょっとした不注意で人間関係を悪くしてしまいます。


 これだけ注意すべきことがある中で、幸福な人生をつかむこと自体大変なのに、注意すべきことはまだあります。地震(じしん)、火災(かさい)、水害(すいがい)、台風(たいふう)、竜巻(たつまき)、交通事故(こうつうじこ)、通(とお)り魔(ま)、ストーカー、感染症(かんせんしょう)などの危険もあります。これらの危険も「私なら大丈夫」と安心することは決してできないはずです。幸福であるということは、このような限りのない、さまざまな危険を上手に回避(かいひ)して生きることです。


 ここまでは、すべて身体のことだけです。身体に関わる危険は数多いのですが、生きていく上で、人が必死になって避けるべきものは、精神(せいしん)〔こころ〕を襲(おそ)う危険(きけん)だと思います。こころさえ強くて清(きよ)らかであるならば、これまでの危険などは泡(あわ)のごとく消えてしまいます。


 人は、こころで感(かん)じて、こころで考(かんが)えて、こころで話(はなし)をします。こころで一切(いっさい)の行動をしております。もとになるそのこころは、強くて清らかでなければいけません。こころは、具体的(ぐたいてき)、合理的(ごうりてき)、客観的(きゃっかんてき)に、ものごとについて判断(はんだん)するものでなければなりません。それだけで、すべての問題は解決しますが、本来、人間には、それができないものなのです。私たちのこころはすでに、さまざまな危険(きけん)に襲(おそ)われているのです。


 欲(よく)、怒(いか)り、憎(にく)しみ、悩(なや)み、嫉妬(しっと)、恨(うら)み、不安(ふあん)などの危険な「細菌(さいきん)」は、何の天敵(てんてき)もなく、思う存分繁殖(はんしょく)しているのです。私たちのこころは、健康で強くなるどころか、これらの細菌に襲(おそ)われて、とても病弱(びょうじゃく)の状態なのです。経済的(けいざいてき)、社会的(しゃかいてき)な危険(きけん)を避(さ)ける努力より、必死な思いでこころの危険を避けるために努力するべきなのです。


 お釈迦さまがおっしゃった、分かりやすい言葉でいうなら、「すべての悪(あく)をなずべからず」ということになります。こころが、欲(よく)、怒(いか)り、嫉妬(しっと)などの細菌(さいきん)で汚(よご)れ、濁(にご)ってしまえば、合理性(ごうりせい)も客観性(きゃっかんせい)もなくなって明確(めいかく)な判断ができなくなります。そのような人に果たして、身体の健康について、仕事について、家庭や社会、人間関係についても、正しい判断ができるでしょうか。こころの汚染はすべての危険のもとであることを、しっかりと理解しなければなりません。


 私たちは、悪について、軽々しく考えがちです。たとえ小さな悪行為(あくこうい)でも、悪行為は悪い結果しか出しません。こころがすでに悪の細菌(さいきん)に侵(おか)されて病(や)んでいますから、悪行為をすることが当たり前の生き方になっているのです。「当たり前だ」、「普通だ」、「当然だ」、「誰でもやっているのではないか」、「これくらいのこと、何ともない」などの考え方で、悪行為をしてはならないのです。


 悪行為をする人は、人生に関わるすべての危険(きけん)と背中(せなか)合わせであるということを認識(にんしき)しないといけません。命を大切にしようと思う人は健康食を食べるように、悪をしないようにしなければいけません。こころの危険さえよく注意して回避(かいひ)するようにできれば、人生に関わるすべての危険を避けたことになります。


 生きるということは、とても大変なことです。自分自身が多くの悩(なや)みを抱(かか)えているうえに、現実社会(げんじつしゃかい)に身(み)を置(お)いている私たちは、まるで綱渡(つなわた)りをしているように思えます。一歩踏(ふ)み外(はず)せば、取り返しのつかない不幸のどん底に突き落とされるような、そんな毎日をどうにかこうにか送っているのが現状です。


 お釈迦さまは、私たちが、人生でぶつかるどんな苦しみや悩みに対しても、それを克服するための智慧(ちえ)を授(さず)けて下さいました。法華経がもたらす不思議(ふしぎ)な力〔功徳(くどく)〕によって、私たちは、運命(うんめい)を変えることができるのです。そして、明日への輝かしい未来を迎えることができるのも、お釈迦さまのおかげです。お釈迦さまに感謝し、法華経に感謝して生きることが、私たちの最高の生き方ではないでしょうか。


 教祖・杉山辰子先生は行住坐臥(ぎょうじゅうざが)いついかなる時も、妙法の力を信じ「妙法蓮華経」の五文字を唱えると、不慮(ふりょ)の事故(じこ)や災難(さいなん)から免(まぬか)れることができると仰(おお)せです。妙法を信じる信心(しんじん)の大きさにより功徳(くどく)は変わると言われております。信心の強い人の方が、確実(かくじつ)に幸福になれるのです。


 因果(いんが)の二法(にほう)を語(かた)る法華経は、今ある現象(げんしょう)は必ず過去(かこ)の原因(げんいん)による結果(けっか)であるのです。悪いことが起(お)これば、それは自分が犯(おか)した罪(つみ)による結果なのです。一つでも乗り越えて罪障(ざいしょう)を消滅(しょうめつ)することです。罪が消えてゆけばその分こころが清(きよ)らかになっていきます。私たちは、常に自分を高めていくことに努力(どりょく)・精進(しょうじん)しなくてはいけません。そして、『慈悲(じひ)』 『誠(まこと)』 『堪忍(かんにん)』の三徳(さんとく)の実践(じっせん)をすることにより『すばらしき人生』への軌道(きどう)に入って行けるのであります。


合 掌


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